名倉川漁業協同組合
道の駅あぐりステーションなぐら裏
国道153号線稲橋交差点を右折し、設楽町西納庫の道の駅アグリステーションなぐらで駐車する。上流に堰堤があり、平瀬が続く足場のよい釣り場である。本流に沿って農道があり、四月には桜並木となり景観も美しい。並木を散策しながら、ここぞというポイントで竿を出すのも面白い。対岸の竹やぶ下や華の茂みの下に潜む大型アマゴが竿を曲げることもあるので、細いラインでは注意が必要だ。川虫を捕集して釣るのもよいが、念のためキジやブドウムシも持参しておくとよいだろう。
道の駅から国道沿いに300mほど歩くと、本流と本洞川の合流点にたどり着く。本洞川は川幅が狭く、両岸に葦が群生していて釣りづらい面があるのでビギナーにはお勧めできないが、護岸沿いに釣り上がると、思わぬ好釣果につながることがある。エキスパートはチャレンジしてみてはいかがだろう。
名倉大橋~設楽オートキャンプ場
稲武から国道257号線で設楽町方面に向かい、中当町を抜けて設楽町に入ると設楽オートキャンプ場の看板が見えてくる。そこを右折した橋が名倉大橋である。名倉大橋を渡るとすぐ左に広場があるので、そこへ駐車して橋もとから入川する。川の流れは穏やかな平瀬で一抱えくらいの岩が点在し、ポイントが多い。多少の敷や頭上に木が覆う箇所もあるが、渓流らしい美しいスポットである。Bから3Bくらいの重めのおもりをつけ、静かにゆっくり川底を流すとアマゴやイワナがアタックしてくる。ヒット時には小さく合わせ、頭上の木に絡まないように気をつけたい。200mほど釣り下るとオートキャンプ場があるので、その手前で川から上がるようにしたい。キャンプ場利用客もいるのでマナーを守り、お互い楽しい時間を過ごせるように心がけよう。
井山川
国道153号を稲橋交差点で右折し、国道257号を1kmほど走ると、面の木峠方面へ左折する道路がある。その道路沿いに流れている川が井山川である。川幅は広くないがアマゴの魚影は濃く、漁協も発眼卵や稚魚の放流に力を入れている川である。横川地区の民家がある辺りは左右の護岸の上からの釣りになるが、500mほど上流からは、護岸もなく川岸で釣りをすることができる。短い瀬が段々に続き、大岩などもある好ポイントが多い。上方に木が覆いかぶさるところもあり、チョウチン釣りが必要な箇所もある。上流に行くと名古屋市野外学習センターがあり、そこから下流域が渓流釣りのエリアとなる。10cm以下の小型アマゴもよく釣れるが、資源保護のためリリースしてほしい。
野入川新前橋上下流
稲橋交差点を直進し、国道153号を飯田方面に向かう。野入地区を過ぎ、大野瀬地区に入るところに新前橋がかかっている。駐車場となる場所がないので、側道に沿って駐車することになるが、地域住民の迷惑にならないようにしたい。
新前橋の袂から入川できるが、新前橋の下は落ち込みがあるので上流に行く場合は一度川から上がり、新前橋を渡って入川するようにする。比較的上流は一抱えくらいの石が点在した平瀬で釣りやすい流れである。下流は両岸に華が生えており、釣りづらい箇所もあるが、その分竿抜けになっており、良型アマゴやイワナが潜んでいる。川幅も狭いので、4.6mの竿があれば十分である。川沿いには田畑もあり、畦道を歩く時は崩さないように十分注意したい。
川手地区ウルシゼ橋上下流
国道257号を恵那方面に向かい、川手トンネル(通称メロディートンネル)を過ぎると右に旧ウルシゼ橋が見えてくる。映画「星めぐりの町」の撮影スポットとなった橋である(老化のため通行禁止)。下流側に架かる現在のウルシゼ橋を渡り、旧ウルシゼ橋の入り口に駐車する。旧ウルシゼ橋の袂から入川できる。橋の上流から下流まで渕と平瀬が交互に位置し、大岩もあらゆる箇所に点在しているため、アマゴやイワナの絶好の供給場所にもなっている。川虫も多く、五・六月頃の盛期には、川で十分調達できる。今まで紹介した場所よりは川幅が広いところもあり、少し長めの竿があるとよいだろう。上方に障害物もほとんどなく、釣りやすいポイントである。
小田木川十六屋橋周辺
伊勢神トンネルを抜け、豊田市稲武地区の小田木町へ入る。高田木のバス停を越え、橋を渡る手前から段戸山牧場方面へ右折する。500mほどで十六屋橋に着く。ここも駐車スペースはあまりなく、側道へ駐車することになると思われるので、地域住民の生活道路としての配慮が必要だ。入川は、どこからでもできるが、川幅が狭いため、護岸の上や川岸より少し離れた場所から静かに竿を出したい。小さな堰堤や落ち込みが多くあり、良型アマゴが竿を曲げてくれる。特に雨天後の引き水の時には、思わぬ場所でも釣れることがあり、細かく丁寧に探りたい。エサは川虫でもよいが、キジへの反応がよい。十六屋橋を起点に上流へ遡行し、段戸山牧場の入り口付近まで探れば、数も期待できる。